悪用禁止!悪魔の心理学 斎藤勇 「相手を思いのまま動かす」方法
こんにちは!ハヤです。
読書をベースに、いろいろな知識やスキルを身に付けています。
心理学を学んでいます。
悪用禁止!悪魔の心理学 斎藤勇
宝島社 ①
1:誰向けの本?
- 仕事、恋愛、家庭に悩む人。
- 世の中の心理学に興味がある人にオススメです。
- 相手を動かす心理学なので、仕事をしている人に読んでほしいです。
経験も踏まえながら知識を共有しましょう。
2:どんな内容?
仕事先や取引先、そして恋愛、家庭で周りの人を知るための心理学が書かれています。
タイトルに「悪用禁止」とは書かれていますが、全然心理学に沿った内容なので、問題ありませんので安心してください!
読んだ後、無意識に周りの人やモノにコントロールされながら生きていることが、わかってくると思います。
3:著者について
著者の斎藤勇氏は立正大学心理学教授かつ社会心理学科の非常勤講師を務めている方です。ビジネス心理学会長でもあります。
紹介した本以外にも、心理学に関する書籍を多数書かれています。
4:学んだこと
今回は
「思いのまま人を動かす心理学」
をテーマにしたいと思います。使えそうな5つ心理学を紹介します。
それでは進めていきましょう!
①相手の動作を真似する
嫌いな人ってみなさんいますよね?正直、こういう人達は関わらないことが一番です。私もそうです。
ただ現実はそういうわけにはいけません。職場内、取引先の方に態度をとるわけにはいきません。
ある程度、一定のラインを保って付き合っていかないといけません。
一体どうすればいいのでしょうか?
「同調」です。別名シンクロです。
人間は自分と同じ行動をしてくれた相手に対し「自分を受け入れてくれた」と解釈します。相手が自分に好意を持っていると感じ、同時に自分も相手に好意を感じるようになります。
具体的に
会話や商談の時に、相手の動きに自分も合わせることです。
例えば、私も営業時代よく意識していました。
取引先の方の手振りや、相手の言葉の使い回し等を真似していました。
当時は、お客さんと同じ目線に立ちたいと思っていたので、良く観察して真似していました。特段、相手に大きな変化はなかったのです。ただ取引先1人1人違うので、相手のステージに合わせる気持ちで対応していました。
オーバーリアクションには注意してください。
返って逆効果になってしまい、相手に「馬鹿にされている」と感じてしまうからです。
あくまで、さりげなくやりましょう。もう一度言います。さりげなくやりましょう。
②自分を打ち明ける
相手をもっと知りたいという時はありませんか?
相手がどう思っているか、本音を聞きたいときはありませんか?
普段、私生活が謎に包まれて寡黙な方に、急にプライベートのことを話してくれたら…
どう思いますか?戸惑う方もいるかもしれませんが、大半の方は「こんなことを私に話してくれるなんて。じゃあ私も話そうかな」という流れになり同じような話題をきっと出すでしょう。
「自己開示」と言います。
自分の事を話すことです。自己開示することで、相手へ信頼を示し、相手の自己開示を進めることになります。
自己開示から相互開示を生むことが心理実験でも証明されています。
そして、より突っ込んだ話題を先にされると、自分もそれにつられてしまう傾向があることも証明されています。
最近のコミュ障の方はここが苦手なのかなという印象があります。
例えば、私は初対面の人と長い友達だったかのような話をすることができます。
なんで、当時はわからなかったのですが自己開示を読んではっきりしました。
新学期、入学式初日で友達ができました。話した時に無意識に自分を開示していたからなのかなと思います。
ただ、初対面は得意なのですが、今後の付き合い方がニガテなのが大欠点です。
泣けてきますよね。
交渉ごとに入る前の雑談などで、自分のちょっとした話をしてみてはいかがでしょう。
③疑問で優しい指示をする
人に仕事などお願いする時に命令形で指示していませんか?
人にお願いする時、どう言えば良いかなと悩んだことはありませんか?
これを改善、解決する方法が
「疑問形指示の心理効果」です。
疑問形で聞くと耳に柔らかく聞こえる印象があります。
例えば、
「これ、3部コピーして!」よりも
「これ、3部コピーしてもらえる?」の方が確かに柔らかく聞こえますよね。
お互い気持ちよく仕事をした方が良いと思ます。言い方1つで相手の受け止め方も変わることがわかりますね。
私も悩んだことがありました。
就職して、本格的に仕事を任されるようになった頃、雑務から何まですべて私がしていました。ただ、日に日に忙しくなると仕事が手に回らない状況になってきました。
その状況を見て、上司に言われたのは「その仕事ハヤ君じゃなきゃ本当にダメなの?任せられる仕事は任せないとやっていけないよ。」と言われました。
全部私がやらないと気が済まない時期に入っていました。ただ、冷静に考えて確かにそうだと思ったので、お願いしようとしました。
また、別の悩みが発生しました。私は、社内で一番年下だったということもあり、どうお願いすればいいかわかりませんでした。
そこで、このやり方に出会い実行しました。少しアレンジしました。
「すいません。~さん、この書類を明後日までにコピーお願いしてもいいですか?」
と聞くようになりました。
疑問形を取り入れました。オリジナルで期限を追加しました。
ポイントは、なので日に余裕を持たせます。当日までだと相手を焦らせてしまいます。相手も時間を削って私のために仕事をやってもらっていることをわすれずに、
最大限気を遣いました。(これも上司から言われました。)
ただこのおかげで仕事の負担を減らすことができて、私にしか出来ない仕事に集中することができました。先輩方にはとても感謝しています。
人にお願いするときは「!」よりも「?」に変えてみてはいかがでしょう。
④短所、欠点を伝えて、信頼度UP
相手からの信頼度をアップする方法をご存知ですか?
商品紹介の時、成約の確率を上げたくないですか?
それを助けるのが
これを「両面提示」といいます。
両面提示とは相手にポジティブ・ネガティブ両面を伝えることです。
相手からの印象は良いことばかり言われると不誠実な印象を与えやすいそうです。
逆にプラスマイナス両面を言う人の方が誠実さを感じ、信頼度が高くなるらしいです。
アメリカ陸軍情報教育部の実験で
教育程度の高い人は一面的説得には応じにくく、一方、両面提示した方が説得に応じやすいことが確認されています。
伝えると効果的な場面
➀会話中、相手に好感をもってもらったあと
②デメリットよりメリットを大きく伝えられる時
③デメリットを伝えることで、相手にメリットをより大きく感じてもらうことも可能
※最初に、デメリット、短所を伝えるとクレーム抑制が期待
相手の信用を得るためにはプラスマイナスの両面伝えましょう。
⑤反論させないために話を認める
相手の反感や怒りを買わずに反論する話法をご存知ですか?
2つあります。
2つの英単語が並んでいるので、薄々わかると思いますが説明します。
イエスバット法とは相手、の話を一度認めてから「しかし」「でも」と入る方法です。相手の気持ちを配慮した話法です。
頭ごなしに否定する人って嫌ですよね。私なら即刻話を切り上げちゃいます。
型は
肯定+「しかし」「でも」~
例えば、
A,Bの商品を見ていたといして、
私 「Aの方が絶対いいから!絶対Aを買った方がいい!」
あなた「うん、そうだね。けどBもかなりいいと思うけどな~」
のようなニュアンスです。
注意点があります。
使いすぎると回りくどく聞こえてしまい、意図が伝わらない恐れがあります。
イエスバット法を多用を防ぐために、「イエスアンド法」が登場します。
イエスアンド法とは、相手の話を一度認めてから、「そして」「では」「それなら」と相手の話を要約しつつ確認して、自分たちの提案をすることです。
イエスバット法よりも相手にソフトな印象を与える効果もあります。
型は
肯定+「そして」「それなら」「とういうことは」~
例えば
A,Bの商品の続き
私 「Aの商品て全く使えないんだよね。」
あなた 「確かにそうですね。ということはAの商品は買わないということでいいですか。」
のようなニュアンスで良いと思います。相手の言うことを1度認め要約し、確認することですね。
ポイントは2つとも相手の話を認めることですね、
相手の言うことを否定するのではなく、1度認めてから自分の意見を言いましょう。
まとめ:相手への尊敬は忘れずに
私も営業時代は、意識をしながら使っていました。ですがすぐに効果がわかるわけではありません。なんども試したあとの経験が蓄積してわかることだと思います。
記事を書いていて気付いた事があり、どの技法も相手を気遣うための方法なんだなと思いました。相手の気分を害さないようにするかつ自分の言いたいこともちゃんと言う。そのためにこれらの技法があります。
人と関わる以上は心理学は避けられないと思っています。同時に勉強しておけば少し気持ちが楽になれるかもしれません。
みなさんもぜひ明日から、使ってみてはいかがでしょう?
というわけで今回は以上です。ありがとうございました。
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